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小説&映画、こんな風に思ったこと

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2008年は読みます。見ます。そして感じて楽しみます
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処刑台から見た世界史 桐生操

2008/08/12 20:59
古代ローマ帝国
14〜17世紀 魔女裁判の残酷
15〜16世紀 ロンドン塔の囚人
17〜18世紀 パリの処刑広場

4つの章からなっているが、
古い時代程、残酷さが過激だ。
ちょうど江戸東京の魔界紀行を読んだあとだったので、
昔は処刑が庶民に公開され、それがある種の見世物的興奮を
与えていたというのは、東西共通だと思ったが、
今の私達は、そういうのみたいだろうか?

私はちょっと見たくない。
たとえば会社の帰り道、囚人の生首がさらされている
場所を歩かなければならないとしたら、ぞうっとするし、
はりつけや火あぶりなど見に行って、
「ぎゃーーーぎゃああ〜」と泣き喚く声なんか聞いたら
その夜は完璧に眠れないだろうし、一生のトラウマになって
しまいそうな気がする。

現代に近づけば近づくほど死は隠されたものになり、
残酷性は別の形をとって現れている気がする。

この本はヨーロッパでの話なので、
王族間の処刑がえんえんと続く。その中で特に悲惨なのが
魔女裁判時代だ。

「疑わしい」と密告されてだけで、もうアウト。
魔女と疑われた女を真っ裸にして拷問台に縛りつけ、
魔女の印を探し出す。
それでも見つからないと針を刺して捜していく。
(魔女の印は魔法で感覚が麻痺しているので痛みを
感じないそうだ)
まぶたの裏や舌の裏、ありとあらゆるところを刺される。
それでも、の時は、手足を縛って浴槽に投げ込む。
(魔女は水に浮かないそうだ)
そして有罪となるとお決まりの火あぶり。
ジャンヌ・ダルクもこうして殺された。
中世のヨーロッパでは、処女は死刑にできない法律があったため
少女と呼ばれるような年頃の娘達は、犯されてから火あぶりにされたそうだ。
(なんたるざる法!!)

そしてあまりにも有名なロンドン塔や、パリのギロチン。

うーーーんとにかくこんな殺され方をしないだけ、現代に生まれてきて
よかったと思った。
私は死刑というのがすごく恐くてたまらない。
誰でも恐いとは思うのだが、私の場合特に、夢の中で
人を殺してしまい、捕まったら死刑になる、と逃げ回っている夢を
小学生の頃からたまに見る。
人を殺してしまったことの罪悪感はあまりなく、
とにかく捕まったら死刑にされる、牢屋にいれられ首をつられて死ぬ。
それは嫌だ、それだけは嫌だとばかりに
逃げ惑っている夢だ。
目がさめて、「ああ、夢でよかった。人を殺してないで本当によかった」と
思うのだが、その夢のせいで、特に死刑が恐い。

ルイ14世、マリーアントワネット、
掲げられた首を見て熱狂した庶民達は、
今でも私達の血の中に脈々と流れているのだろうか。

※ロンドン塔の見学料、高いです。確か日本円で4000円くらい
したと思いました。
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江戸東京魔界紀行 歴史と文学の会編

2008/08/12 20:27
文字通り江戸東京の魔界を紹介して本。

1.江戸東京の魔界
平将門首塚、番町皿屋敷、田宮神社(お岩生地跡)、鈴ヶ森刑地跡、etc
2.魔界を封じる呪術者
3.地獄絵図
4.悪霊鎮めの聖域
5.江戸の奇所
6.江戸の怪奇本
7.怪奇世界に生きる

の7章に別れ、写真付きでその紹介をしている。
この中で面白いと思ったのが、
徳川家康、最高のブレーンであった大僧正天海だ。
この人物は実は明智光秀ではなかったのかという紹介なのだが、
私は初耳だったのですごく面白かった。
家康は菩提寺を芝の増上寺と決めていたのに、
その後が天海の助言とおりに寛永寺に変えている。それで、
天海=光秀説の根拠だが
★光秀の位牌が残る慈眼寺の寺号と天海の縊号慈眼大師の「慈眼」
が一致する。
★家康が造営を命じた秩父神社には左側に武士、右側に僧侶の彫刻があるが、
このふたつの彫刻には、光秀の家紋である「桔梗の紋」がついている。
★日光のいろは坂に明知平という坂がある。
★家光の乳母の春日局は、光秀の姪。
★本能寺の変は家康と光秀とで共謀して計画されていた。
などだが、いずれも確証はないというものの面白い。

あと番町皿屋敷の最初の話では、
皿を割ってしまった菊に対し、
10枚セットの皿を割ったのだからと菊の指を一本切り落としたと
いう話があったのが恐かった。
菊はお殿様に追われ、髪を振り乱して逃げようと今の千代田区5番町にある
帯坂を懸命に走ったそうだ。
しかしながら井戸に投げ込まれ殺された菊は
「代代まで祟ってやる」と怨みながら死に、お殿様の跡継ぎに
生まれた子は指が一本なかったそうだ。

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私の美男子論 森茉莉

2008/08/12 20:02
森茉莉さんがであった男性、そして心惹かれる男性について
写真付きで解説しているもの。

森茉莉さんの文章は、一文がすごく長くて、
修飾がとても多く、しかもなんとなくするするすると脱線していくような
ぎこちなさがある。
それが馴れないうちは、読みづらく感じるのだが、
その文体に慣れてくると、すごい美文のような気がしてくるから不思議だ。

とにかく森茉莉さんは自分の気にいっているものは徹底的に褒め上げ、
気にいらないものはこてんぱんにけなす。
なんだか小気味いい程のひいき炸裂感がこの本にも色濃く
漂っている。

三島由紀夫、松本幸四郎、仲代達也、小沢征爾、岡本太郎等の12人は
実際に森茉莉さんがあって、インタビューした人たちだ。

三島由紀夫について。
「三島氏の本ものの眼には驚いた。三島氏の眼は写真で知っていて、
写楽の役者絵のような、凄い眼だということは承知して行ったのだが、
天然色映画のように、色のある本ものの顔の中で、大きく光った二つの眼は、
一瞬、その眼からこっちの眼を放すことが出来なかったほどだ」

そう書かれた三島由紀夫の眼は確かに森茉莉がいうとおりだと思った。

吉行淳之介について。
「ヴェルモットの壜を傾けて、硝子の洋盃(コップ)に注ぎ分けている吉行淳之介は
大変涼しそうだ。
夏という季節は吉行淳之介が、コップに酒を注ぐべき季節である」

その吉行淳之介の写真は、私が見た中でも最も素敵な笑顔だった。

自分の息子のこと。
(三島由紀夫の説明の中で)
「九つの時に、私と別の家に住むようになって、二十四年後に三十三歳になった時、
私と再会した私の息子のジャック(漢字でず)が、―彼も悪魔を友達に
持っていた。そうして、ともし火のような色の顔と、薔薇色の唇を持つ
美しい男である―

とまあ手放しの大絶賛である。
33歳の男で薔薇色の唇。うーーーん。

でもこの人の「美」に対しての姿勢は、本当に真摯なものがあるし、
彼女独特の形容詞を読んで行くと、
「なる程、なる程、きれいな男の人というのはそういうものだ」
としっかり納得させられてしまう。
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恋は決断力 森まゆみ

2008/08/12 19:33
明治生まれの13人の女性からさまざまな生き様をインタビューしたもの。
鈴木真砂女(すずきまさじょ) 俳人であり、東京銀座の小料理店「卯波」の女将。
91歳になっても毎日店にでる。
「死なうかと囁かれしは蛍の夜」
さまざまな苦を超えてきて、今を楽しいと語る人。

その他にも、北林谷栄(女優)、飯田深雪(料理研究家・フラワーアーティスト)、
吉行あぐり(美容家・吉行淳之介・和子・りえさんの母)、小沢さくら(小沢征爾さんの母)
などなど明治・大正・昭和・平成と生き抜いてきた女性達が
語る人生は、誰もがみな前向きだ。
自分の人生を信じ、そのみちのりに確固たる責任を持ち、
90歳に手が届いていても働くことを楽しんでいる。

こういうのを読むと、
人生は長く、そして最終的な結果は、毎日毎日一瞬の積み重ねの上に
できているんだなと思う。

鈴木真砂女さんの言葉。
「恋のみならず、仕事、芸術、社会、子ども、対象はさまざまでも
恋愛に似た打ち込むべきものを持ち、それを貫くために、
潔い決断をする」

私が潔い決断をしたのはいつだろう。
いつでもいつでも迷いの中をさ迷っているだけじゃ
なにも語るものを持たずに一生が終わってしまいそうだ…
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ペットまみれの人生 オバタカズユキ

2008/08/06 11:32
辛口社会派ライターオバタカズユキさん(といっても私は知らなかった)の
まさに「ペットまみれ」人生・エッセイだ。
ペット産業に従じる家庭に生まれ、
まさにペットづけの日常を送る著者。

ハムスター、ネコ、フェレット、ワキン、ヤマネ、インコ、ネオンテトラ、
カブトムシ、アヒル、グリーンイグアナ、セイゴ、クロオオアリ、フクロウ、
マルチーズ、ニワトリ、クロゴキブリ(!!)、ミドリカメetcetc

日常割と見慣れたペットについて、著者との係わり合いや、
「飼い方の基本」をイラスト入りで紹介してくれている。
子供の頃、夜店で売っていたカラーひよこが大人になってから、とか、
金魚すくいの金魚の行く末、
捨て猫(生後2日目くらい)の悪戦苦闘子育てとか、
それはすべからず等身大で、読んでいて
「ああ、自分も子供の頃、こういうの経験あるなあ」とか感じる。
動物好きなら、誰もが、ライオン・トラとか飼いたいなあなどと
大それた夢を見ながら、
畑の青虫を虫かごに入れ、モンシロチョウに生まれ変わるのを驚嘆したり
ありんこをネスカフェの瓶(!!)に入れて観察したりしたと思う。

グッピー、などの熱帯魚もその中のひとつだ。
著者は最近はやりの「インテリア熱帯魚」じゃない、
思い出を語る。

 店の中に入るでしょう。するとまずムッとするしけった生ぬるい空気に包まれる。
 そしてあの振動音。
 むかしのエアポンプ、つまり魚に酸素をやるプクプクは性能が悪かったのため
 モーター音が強烈で、それが何十台に難聴になりそうなくらい唸っている。
 ときおり調子の良くないやつがゴボッゴボッと咳き込むように、固まりの空気を
 水槽の中に送り込んでいる。店内は外からの光が遮断されていて、昼であっても
 薄暗い。
 今ではほとんどブテックみたいに明るい店が多いけど、あのころは違ってた。
 陰気だったのだ、とにかく。

私も子供時代、熱帯魚といえば、デパートの屋上の売り場だった。
そこはなぜか、薄暗い感じが漂っていて、エアポンプの音や、たくさんの水槽からの
しけった空気、あまり人がいない、などのちょっと不気味感を味わわされるところだった。
その先をぬけると、そこにアイスクリームが売っていて明るい太陽と
楽しい乗り物がある、
そこに行くためのちょっとした気味悪空間が熱帯魚売り場だった。
とにかく、今のハンズなどの熱帯魚コーナーとはぜんぜん違うものだったのだ。

著者のさまざまなペット話は、昔のペット屋さんが持つある種の
フリークさを秘めていて、そこがまた読んでいると面白い。

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大江戸の姫様 関口すみ子

2008/08/06 11:08
江戸時代のお姫様って、どんな生活してたんだろう。
毎日どんな風にすごしてたのかな。

そんな疑問に答えてくれるかな、って読み始めた本。
お姫様とペット。
お姫様と歌舞伎。
お姫様のお輿入れ。
お姫様の記憶。

とセクションが分かれているが、
ペット編では、狆を非常にかわいがった、ということで、
狆の写真や、狆をデザイン化した着物や、狆のグッズ、などが
紹介されている。
おもしろかったのは、犬張子の置物。
これは、姫様の婚礼道具の必需品なのだか、なぜかって言うと
この犬張子はふたが開くようになっており、
床入りの時に、使用済の懐紙を入れて、それを「証拠」として姫様の実家に
送ったという。
江戸時代、すべての姫様の結婚が「政略的」なものだったから、
無事に結婚が成立したという証拠を婿からとったのだという。
なんとも…だ。

それ以外の章は、姫様というより、
歌舞伎の役者がどうだとか、
興入れの手順やら、
サロメがどうしたこうした、と姫様の日常と全然関係ない話が
だらだらと続く。

もっとこう
どんなもの食べていた、とか
着物は、普段はこんなの着ていて、とか
趣味として流行ってたのは、とか
下世話なことを読みたかったので、多少飽きる本だった。

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私の死亡記事 文芸春秋編

2008/08/06 10:53
文芸春秋が、各界の著名人にm自分自身で自分の物故の解説をしてくださいと
もちかけ、出来上がったのがこの本だ。
自分自身をすでに一生を終えた人物として扱い、その業績・あるいは辞世の言葉・
墓碑銘などについて解説をするというもの。
2000年に出版された本なので、なかには実際にお亡くなりになった
方も書いていらっしゃる。

100名以上の方の「自作・死亡記事」がのっているが、
わりとおもしろいなと思ったのは、
「家族に看取られ大往生」という死に方がわりと少なく、
「のたれ死に」「行方不明」など、通常なら避けたい死亡記事が多かったことだ。
しかし例外なく、「あっという間に」という形が多い。

心臓発作であっけなく…という記述が多く、
人はやっぱり長く患いたくない、死ぬ時はあっというまに逝きたいというのが
多いんだと思った。
あとけっこうみなさん、長生き(90歳以上100歳とか)設定をしていらっしゃる。
そうか、みんな「老衰」まで元気に頑張り、最後はぽくっというのが
理想なんだ。

私だったら、どうだろう。
66歳くらいで、急性心不全がいいなあ。
ちょうど、掃除をやり終え、いつになくきれいになった部屋で、
(季節は初夏・自分の誕生日の6月がいい)
「ああ、66歳の誕生日もつつがなく終わった」なんて思っていた
次の日あたりに、リビングで面白い映画を見て大笑いしながら
お菓子つまんでいる時にぽっくり、
自分が死んだことにも気がつかない…なんてのが理想かな。

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トリィ・ヘイデン シーラという子

2008/08/03 14:19
最近ずっとトリィ・ヘイデンの「子供達シリーズ」を読んでいた。

http://www.torey-hayden.com/japan/index.htm

「シーラという子」を皮切りに
「タイガーと呼ばれた子」
「檻の中の子」
「よその子」
「愛されない子」

続けざまに一気読みして、それぞれの子供達の強さ・生命力・
そしてなにより「愛」の力を感じた。

最初に読んだ「シーラという子」は本当に、心ひかれるものがあった。
親やまわりの大人達の虐待の中でも、
自分という一人の人間への尊厳を持ち続けたシーラ。
それは、たぶん幼すぎる彼女には、「怒り」や「反抗」でしか
表せなかったのだろう。

でも人間は「愛」を学ぶことができる。
愛すること、愛されることを学んだら、人生は、
それだけで、豊かなものに変わりえる。
たとえ、自分をとりまく環境が相変わらずであっても、
周りの変化による変わり方より、自分自身が変わるほうが時には
むずかしく、大変な努力を要するのだろう。

作者のトリィ・ヘイデンさんに感じるのは、彼女は心から
この仕事を愛しており、仕事というものの持つ喜びややりがい、
そういう前向きさが、明るいオーラのように輝いている女性だということだ。

そして自分自身、そうは気づかない(というか、気がつかない振りをして)ところで、
子供の頃にさまざまなことに傷ついていたことを
改めて思い出した。
小さな無力で頼りない私が、本の間から叫んでいた。

「私は傷ついていた。そして今でもその傷は血を流し続けている」と。
シーラたちに比べたら、暴力のかけらもない世界で、
子供時代をすごしてきたにもかかわらず、やはり激しく怒りを
伴う痛みを感じていたのだ。

人は、どうしても残酷な痛みを避けて通れないものなのだろうか。
だからこそ、愛の大切さ、暖かさ、豊かさを学ばざるえないのだろうか。

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ハりー・ポッターと死の秘宝

2008/08/02 13:10
※おもいきりネタバレありますので、嫌な人は読まないでください。

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ついに待ちに待ったハリーシリーズ最終巻。
最終巻を読む前の私の希望は
4つあった。

@ダンブルドアが実は死んでいなかった。
Aハリー・ロン・ハイーマイオニーは3人とも死なない。
Bヴォルデモードは完璧に消滅する。
Cハリー達が大人になってからの数十年後を知りたい。


この巻はいつもの通り、ハリーはダーズリー一家のところに
いるところから登場する。
そして、ここでハリーは、この一家と永遠に別れる。
最後に見せたダドリーのハリーへの感謝が、従姉妹としての
最初で最後の優しさで、血のつながった身内としての
せめてもの優しさだったのだろう。


そして今回は、ホグワーツが舞台ではなく、ハリー達の旅が舞台になる。
ハリーの両親が眠るふるさとをはじめ、ハリー達はさまざまな場所へ旅を続ける。
ハリー・ロン・ハイーマイオニーは、ヴァルデモードの命が分断されている
分霊箱を捜し歩くのだ。
ダンブルドアから、「君たちだけに」と言われているので、誰にも
彼らの目的を話すことができず、
三人以外に協力してくれることの出来ない3人だけの孤独な旅だ。

分霊箱はそれを見つけるのも困難だが、破壊するためにも
道具が必要だ。
ハリー達は、分霊箱を見つけること、それを破壊すること、
その困難な旅を懸命に続けていく。

その中で、
ダンブルドアからの形見として
それぞれに譲り受けたものを手がかりに、「死の秘宝」と呼ばれる
3つの品の存在を知り、それらをも捜し歩くことになる。

上下に分かれた長い物語は、いつものように3人の友情、
愛や勇気、それらをちりばめて進んでいくが、
下巻において、
今まで疑問だったことや、語られなかった人物の過去や、
そしてなにより、スネイプが本当のところ、どっちの味方だったのかが
明らかにされる。

スネイプの長い長い事実の物語は読んでいて悲しい。
ダンブルドアがどうして彼を信じていたのかその理由はすとんと
納得されるが、それでも悲しい。

そして旅の間中、ハリーを悩ませるダンブルドアの本心。
ハリーは、あまりにも抽象的なヒントしか残してくれないダンブルドアに対し、
徐々にじれていく。
旅の間に浮かびあがるダンブルドアの人間像。
あまりにも彼がなにも自分には語ってくれていなかったんだと
思い知らされるハリー。
揺らぐ忠誠心。
「本当にダンブルドアは自分を愛してくれていたんだろうか?
信じてくれていたんだろうか?」
ハリーは、あれほどの信頼感で結ばれたダンブルドアに対し
いや、信じていればこその、不信感に悩まされる。

そして最後にその疑問にもきちんとした答えがでる。

最後の戦いの場では、今までの登場人物がほとんどでてきて
全員で、戦いが始まる。
ウィーズリー一家全員、ネビル、チャウ、etcetc
旅の終わりは、なつかしいものや人で一杯だった。
全員が力をあわせて、全員で戦う最後の死闘。

幾人かの大切な人、そしてペットや、異種の生物が命を落とす。
そこにひとつひとつの命に対する「かけがえのなさ」を
織り込もうとしているのかも知れないが、
この巻で、唯一どうしても納得できないのが、
ハリーのペットの死だ。何のために?
ハリーが嘆き悲しむ時間もないようなどさくさの死だし、
彼はその死を悼む為に泣くことすら自分に許さない。
11歳の時からずっと自分とともにいた生き物の死に対してその死に対し、
涙をながすことは、感情のコントロールの出来ない恥ずかしいことなのだろうか?
ドビーにはあれほどのリスペクトをはらうのに…

読後、私の希望は@以外かなったのだから、うれしいことは
うれしかったが、ヘドウィグの死だけは納得できなかった。



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映画 歓楽通り

2008/07/25 20:53
2002年のフランス映画。

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http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3015

プチ・ルイは娼館で、娼婦の子として生まれ、
心優しい娼婦達にたくさんたくさんかわいがられて育っていく。

彼の夢は、
「いつか運命の人にであって、一生をかけてその人を幸せにすること」

オリエンタルパレスという娼館で、ずっと娼婦の世話をしながら働いていたプチ・ルイは
ある日、ついに運命の人に出会う。

彼女はマリオン。
あまりにも薄幸そうな娼婦だ。

でもプチ・ルイは、まさしく命をかけて彼女を愛する。
彼女の笑顔がみられるのならと、恋人を探し、
二人の間を取り持ち、マリオンの「幸せのリスト」をすべてかなえようと
奔走する。

そして訪れたつかの間の幸せ。
マリオンと恋人の結婚式。
マリオンが夢見た歌手としてのステージ・デビュー。

そのすべてが、数発の拳銃によって奪われてしまう。

この映画は映像が本当に夢のようにきれいだ。
ロートレックが描いたムーラン・ルージュの喧騒や
ルノワールが描くばら色の頬をした乙女。
マネが描いた野外の光・空気。

監督パトリス・ルコントのセンスの良さに酔ってしまう。

またマリオン役のレティシア・カスタが
見るからに薄幸そうな娼婦をみごとに演じていた。
頬骨が張っていて目がちょっとつりあがり気味で、どことなく
意地悪で退廃的な雰囲気がする顔なんだけど、
ベットに横たわるからだの少女のようなきゃしゃな背中や、
指先の美しさ・動きの優雅さ。
そして何気ないドレスを着ているにもかかわらず
最高にファッショナブルに見えてしまうセンスの良さ。
きれいな背中・首筋。

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素敵な女優さんでした。

プチ・ルイ役のパトリック・ティムシット。
うーーん、まじ中年のちょっと小太り系さいえないおじさんを
最高にみせてくれます。
その身体の中に隠れている少年プチ・ルイ。
外見は歳を重ねてかわっていったけど、
少年のころ夢見たその憧れや、イノセントな輝きは
彼のなかで、なにも変わることなく息づいているのだなと
確かに感じる見事な演技でした。

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映画 カンナさん、大成功です!

2008/07/25 20:28
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http://wwws.warnerbros.co.jp/200poundsbeauty/

韓国映画と知らないで見た。
原作は日本のコミックだそうだ。

カンナというすっごくおでぶちゃん(169センチ、95キロだそうだ)でブスな女の子は、
声がきれいで、歌が上手いので、
アイドル歌手のダミーをしている。

そしてそのアイドル歌手のプロデューサー・サンジュンにひそかに恋をしている。

太っていることにコンプレックスはあるものの
すべて諦めモードだったカンナは、ただ食べることだけ楽しみで、
とどまることなく太っていったけど
ある日、一大決心で、大変身を決意。

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美声を生かしてやっていたもうひとつのアルバイト、テレクラ利用の
整形医を脅迫し、全身整形&スーパー・ダイエットで
生まれ変わる。

そして、ジェニーという帰国子女として、サンジュンの前に登場。
サンジュンは、カンナが消えてから女優に転身させていた歌手より
ジェニーを売り出すことに夢中になる。

と、本当に漫画のようにストーリーは進み、
ああ、きれいになって、恋も仕事もうまくいくのね、
女の子の夢物語ね、

というようには、物語は進まない。

サンジュンという男は、ちょっと下品なところがあるし、
冷たいところもある。

「人間としてどうよ?」というような発言もある。
カンナ時代に、カンナに意地悪する歌手の子に対して
「カンナは商品なんだから適用におだてて、哀れんでほっておけばいいんだ」と言ったり。

そして「整形」
どうやら韓国では整形は当たり前ではあるらしいが、
自分の恋人が整形したとなると、なんやら微妙らしい。

でもまあそんなこんなで、ジェニーは歌手デビューし、
そして、整形の仮面を自ら告白。

サンジュンとはこの先どうなるでしょうね?って感じで終わる。

カンナ役のキム・アジュンさん(170センチ・48キロ)
とってもスタイル良くてかわいい。
(韓国の女優さんはほんと、みなさん、スタイル抜群できれいです)
そして歌うまいです!

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劇中挿入歌(maria)はなんだかすごく耳に残り
彼女の声は本当に聞きやすい素敵な声だ。

サンジュン役のチュ・ジンモさんは、うーーん
日本でいうと、藤木直人系かな。
ハンサムなんだけど、まったく面白くない感じ。



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映画 50回目のファースト・キス

2008/07/25 20:04
ドリュー・バリモアの笑顔&ハワイの景色が最高に素敵で
なんだか「ああ、いいなあ」ってそんな気分になる映画だ。

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http://www.sonypictures.jp/movies/50firstdates/site/

父親の誕生日パーティをひかえた日、交通事故に合い、
その日以来、「前日のことをすべて忘れてしまうルーシー(ドリュー)
そんな彼女に恋する水族館獣医のヘンリー(アダム・サンドラー)

ヘンリーは毎日ルーシーにアプローチをかけ、
「新しい出会い」を重ねていく。

ルーシーの父と弟は、前日の記憶をなくし、毎日目覚めたその日が
父のバースディであるルーシーにあわせ、毎晩毎晩
バースディパーティを開き、父はルーシーのプレゼントに喜び、
家族で「シックス・センス」を見る夜を過ごしていたが
(↑このシックス・センスを見ている家族、最高)
ヘンリーは、「たとえルーシーが前日のことをすべて忘れても
昨日があったこと、その昨日は日々違うことをきちんとルーシーに
伝えるべきだ」と、ルーシーの病気を、ルーシーに認識させ、
そして、翌日のルーシーに「やあ」と声をかけ、二人の関係を
はぐくんでいく。

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難病、ものなんだろう。
ルーシーは、前日の記憶がまったくない自分を愛するヘンリーに
「病気」ゆえに別れを告げる。

それでも、この映画に流れているのは、「決して諦めない」
そんなタフさと、
「人はどんな境遇だろうとそこに必ず幸せがある」
というメッセージだと思う。

ドリューの明るい金髪が、ハワイの景色にチャーミングに映えて
気持ちの良い映画だった。

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脇役の水族館のペンギンやトド。
かわいかったし。

そして父親・弟・同僚・レストランの人たち。
彼らを取り巻くそのすべての人たちが暖かくて
映画の音楽がそれらを最高にハッピーに盛り上げてくれた。

ラストは、ある種のおとぎ話なのかもしれないが、
やっぱりハッピーエンディングはいいなと思った。

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映画 呪怨

2008/07/20 12:43
http://ju-on.jp/index_pc.html

和製・ホラーです。
すごくすごく恐いんだと、覚悟した見た映画。
結果―

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全然恐くなかったです。

「恐怖」って、かなり個人的・かつ精神的な要素があって
それを感じるのは本当に人それぞれだから
この映画を「最高に恐い!」って思う人もいるのもわかる。
でも、私はぜんぜん恐くなかった。

子供の幽霊も、母親の霊も、
家にかかわったすべての人が「怨み」の伝染で次々に
呪い殺されてしまうのも、「ふうん」と冷静でいられちゃったなあ。

私が今まで映画を見てまじ「恐い!」と思ったのってどの映画だろう。

「エクソシスト」  これは本当に恐かった。
「リング」      劇場版じゃなくテレビで放送されたテレビ版がすごく恐くて
           「まばたき?」と言った時、背筋にぞわーーーーーーと寒気がした。
「シックスセンス」 いやあ、あったりまえのように出てくる幽霊がこわかったーー
「シャイニング」  ふたごの幽霊はいまでも覚えているほどインパクト強し
「アザーズ」    死体写真が恐くて恐くて、とにかく映像全体がすんげえ恐くて
           ふらふらした。

これくらいかな。
でも最近ホラー系全然見てないし、こういう系は毎年すごい進化しているし
どんだけ〜と思ったら、なんか肩透かし。

でも伊藤美咲扮する妹が部屋の中でおびえていて、
ベットでふとんかぶって震えてたら、ちゃっかり布団の中に入ってきて
しまったのは、ビジュアル的にちょっと恐かった。

あの消え去った方々は一体どこへ行ってしまったの?
2とか3みたいと結末っていえないんかな。
でも見る気なしだ。
貞子さんがテレビから這い出てくる恐さに比べたら、「たいしたことない」
って感じがどうしてもしてしまうなあ。

奥名恵の恐怖顔、嫌いだったけど、
伊藤美咲きれいだった。
伊藤美咲ってちょっと非日常的なスタイルの良さときれいさだと思う。
本当にきれいな人ですね。

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映画 私の頭の中の消しゴム

2008/07/20 12:21
http://www.keshigomu-movie.jp/

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韓国映画である。
日本のドラマをリメイクした作品ということだが、
韓国映画ってほとんど見たことない中で、
なんかこう音楽が???って感じだった。

工事現場で働くちょっとひねくれた青年と、
不倫をして家に帰った社長令嬢。

ご令嬢のほうはもうすっごく素直で優しくて女の子らしさに
溢れていて、その素直な性格に
ひねくれ彼氏は徐々に心をひらいていく。

そして結婚。
けれども彼女は若年性アルツハイマーに犯されてしまい、
すべての記憶を失っていく。
日常のささいなことも排泄さえ自分で始末することが不可能になっていってしまう。

こういう時―

夫は「自分一人で頑張る!」と言わずに、なぜまわりの
手助けをありがたく受け入れないのか。
彼にとって妻である彼女は、誰かの娘であり、姉であり、友人だ。
夫とだけの関係で、妻は生きていたわけではない。
両親からの申し出を断り、
一人で介護しようとした夫に対し、妻は
「負担になりたくない」と去っていってしまう。
もし、彼女を心から失いたくなければ、彼女の両親と同居して
自分の中でできるだけのことを精一杯すればいいだけじゃないかな。

姿を消した彼女を思って泣いているならなおさらだ。
そばにいてほしくて、その時間が大切ならば、自分のできる範囲を見極め、
その中での精一杯の努力をすべきだ。

でもって、「げっぷ」で知り合う間柄っていうのもすごく違和感だ。
最後が、「コンビニ」ってのも…
でも夫になってからの、チョン・ウソンは、本当にいい夫だ。
「あなたは結婚に向いてるわ。妻だった私が一番良く知っている」と
いうせりふは納得。
本当、こんな優しくてまめで、妻を一杯一杯愛する夫っていいねえ。

妻役の「ソン・イェジン」ってすごくかわいい人だと思う。
でもなあ、なんだか「かわいい」をあそこまで前面にだされると
ちょっとうーーーんかな。

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夫役の「チョン・ウソン」は、ひねくれた感じがとてもうまいなあと
思った。
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映画 シルク

2008/07/14 11:45
原作も良くて、お金もかけていて、音楽もよくて、
映像もきれいでそれなりにいい役者もつかっているのに、
すんげえ面白くない映画。

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なんだろう、このつまんなさ。
見ていて途中で、気分悪くなるくらいつまんない。
内容がぜんぜんうわっすべりで、悲しくなるくらいだ。

http://www.silk-movie.com/

19世紀フランスから繭を求めて、命がけの旅するってわりには
すいすい日本までついちゃう感じだし、
(としか思えない演出)
ついてからも、目隠しされる程警戒されてるわりには、
金髪なびかせてひょこひょこ歩き回るし、変なの。

しかも心を通わせる会話も、
魂を揺さぶられるシーンもなく(え、露天風呂の覗き見でなのか?
あのお茶の入れ方?好きじゃなかったなあ。
中国とかと混同してる感じがだめ。)
日本の女を好きになり、
何度も日本にこずにはいられないってんだからなあ。
あんなに愛してる奥さんいるのに、
ないものねだりのだだっこちゃん男か?!



キーラすごくかわいい女優さんだと思うけど、
けなげでちょっと薄幸な貞淑な妻役にあってないし、
主役のマイケル・ピットって、なんだかディカプリオを
ますますくしゃおじさんにしちゃった感じなのに、
「ちょっといい男でしょう」的うぬぼれ顔するし、役所広ニの存在
ぜんぜんわけわかめだし、
その妻ってのが、???で、
なんで惹かれあうの?
しかもこの奥さん、異国からの客人の前で、なぜに夫の膝枕で寝転ぶの?
こういう妙にミステリアスなオリエンタル・エロテシィズム幻想、だめなんだよね。

ただ、中谷みきがすくいだったかな。
威厳に満ちた娼館のマダムをきちんと演じていたと思う。
この人、姿勢良くて、首の形がすごくきれいだ。
英語も上手かったなぁ。

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はあ、温泉はいりたいなって、それが感想だ。
雪国の、墨絵みたいな温泉のシーンだけきれいだったな。
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映画 コール・ミー ハリウッドと寝た女達

2008/07/14 11:14
こういう話ってどうしてこんな風にしか作れないんだろう。

若い女の子・ギトギトの野心。
見ていて、不愉快になる傲慢さ・品性のなさ。

スキャンダルでしかないんだから、
適当に見るもののすけべ心を満たしてあげよう的なベッド・シーン。

なんかこう違う切り口かなって思ってみたけど
やっぱりがっかりだった。

『デスパレートな妻たち』のチャールズ・マクドゥガル監督だったから
もう少し面白いかと思ったけどぜんぜんだめ。
実在したコールガールの元締め、ハイディ・フライスの話
だっていうのに、あまりにもスタンダードな描き方にがっかりだ。

主役のジェイミー=リン・ディスカラの下品顔がどうにも好きに
なれなかったし、ああ、見なきゃ良かった映画。

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映画 グッド・シェパード

2008/07/14 11:02
http://www.universalpictures.jp/sp/goodshepherd/

長い作品だ。
約3時間。

原題(The Good Shepherd)が意味するのは、国家の“忠犬”となった男を暗示する“
良い(犬の)シェパード”ではなく、新約聖書ヨハネ福音書にある
「“良い羊飼い”は羊のために自分の命を犠牲にします」という一節の引用だそうだ。

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CIA創立時からずっとその世界にかかわり続けた男の
長い一生の物語だ。

監督がデ・ニーロ。
製作・出演もしている。

うーーーん。おもしろくないってわけじゃないんだけど、
人物がたくさん出てくるし、映像かなり暗いし、
時代が、場所がいれかわりたちかわりなので、
(しかもマッド、老けないし)
誰が誰なのか、把握し切れない。
しかもその人物がどういう人なのかもよく分からない。

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でもマッド・ディモンは、よかった。
すごく静の演技で、エドワードを演じていた。
(老けないのが残念だったーーー)
「出来ちゃった婚」で、単身赴任が長いスパイ。
スパイと言っても、実生活はすごく地味なんだと妙なところで
感心してしまった。

でも息子への愛は、
父性社会のアメリカ的良心なんだと思う。
おもらししちゃった息子をバスルームで洗ってあげるシーンは
なんだか、不器用で寡黙な男の、優しさにじみ出ていたし、
デ・ニーロの前作品も「父性」ってすごくきれいに描かれていたから
母性をフィーチャーしたがる日本とはちょっと違う感じがする。

アンジェはすごくきれいだったし、最初の登場のシーンで
エドワードを強引に誘惑するところとかは良かったんだけど、
その後の妻役が、どうも違和感だった。
彼女が出てくるたびに、なんかこう異質なものが画面に
入りこんできたって感じがどうにも落ち着かなかった。
エドワードの浮気を知って、詰め寄るシーンとかはよかったけど(^^;

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エドワードが好きになる聾唖の女性・ローラ役の女優さんの
方がこの映画にはあっていた。

最後に息子の婚約者が殺されたのは、誰の指示?
エドワード?

なんかたぶん理解できていないところが多々あるんだろうけど、
それなりに面白い映画だと感じた。
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映画 パンズ・ラビリンス

2008/07/14 10:39
すごい映画だった。
これはファンタジーというより、戦争映画ですね。
というより、すごくすごく精神世界的映画かな。

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http://www.panslabyrinth.jp/

ヨーロッパの絵本とかみると、
かわいくデフォルメした動物とかあんまりなく
妙にリアルで、けっこうグロいのが多いけど、
ここに出てくる妖精は、妖精っていうよりクリーチャーだ。

おとぎ話とか昔話は本当はすごく残酷だというけど、
正直、この映画世界の生き物達には圧倒された。
妖精、ぜんぜんかわいくないし、
ばりばり食べられちゃうし。

スペイン・ゴヤ賞を受賞したっていうのよくわかる。
ゴヤの絵のイメージとその映像美がすごく重なる。
「わが子を食らうサトゥルヌス」この絵の衝撃がよみがえった。
音楽もとっても良かった。

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少女が生きている時代は、
独裁者が支配するスペイン内戦の時期。
少女の母親は、大尉と再婚し、ある村へと行く。
母が再婚した相手は、ファシスト丸出しの男で、
少女のさし出した握手にも、右手でないことを許さない男だ。

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「この世は辛いことばかりなの」

その言葉とおり、少女を取り巻く現実は、
暴力に満ち、救いがない。

その中で、「物語」の持つ強さ。

河合隼雄さんが語る「物語」の力、
そのことを映像で見せられた感じだ。

少女が体験した世界は、
少女の幻想なのか、現実なのか、そんなことは
どうでもいいのだとおもう。

だってこれは少女が実際に体験したことなのだから。
地中深く降りていくというイメージは、村上春樹さんの世界にもたびたび
出てくるテーマだし、それで彼女が与えられる三つの試練というテーマは
ヨーロッパの昔話にはよくある設定だ。


彼女は確かに牧神パンズに招かれ、迷宮を旅し、
試練に打ち勝ち、自分の国へ帰っていたんだろう。
そして、女王になれたんだろう。

監督のギレルモ・デル・トロが脚本も書いたんだ。すごいなあ。
オフェリア役のイバナ・バケロ もすごくイメージに合っていた。
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映画 ウェディング宣言

2008/07/11 05:03
ジューン・フォンダ扮する義母と、ジェニファー・ロペスが息子の恋人役の
コメディ。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id326452/

ジェニファーってなんだかすごく「女の敵」(しかも歳をとればとる程、その敵度が高まる)
女優さんってイメージが強くて、この役は超はまりどころな感じ。

ストーリーは、
ジェーン扮するスーパー・キャスターが「歳」を理由に
若いキャスターにその地位を奪われ、パニくってしまうところから
その一人息子と結婚するジェニファーに対して
激烈な嫌がらせを始めるお笑い系ストーリーだ。

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もう若くはないのに、若さでぴちぴちに輝いているジェニファーに
メラメラと嫉妬心を燃やし、馬鹿な真似をする母親をジェーンが
楽しそうに演じている。

グッチのスーツをばっちり着こなして
(ああ、この人、昔はきれいな人だったんだろうな)ってまじ
そう思われるジェーンの顔立ちやスタイルがなんともいえない。

一方のジェニファーは本当、ペネロペもそうだけど
ラテン美人のコケティッシュばっちりで、若さではちきれそうなセクシーさだ。

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監督は「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティックだから、
安心して、「あはははは〜」と笑ってみていられて
最後に、それなりに「しっとり〜感動」のつぼどころを抑えている。

ひまつぶし映画に最高なエンターティンメントを
プロが演じてくれているという感じの映画だ。

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映画 シルヴィア

2008/07/11 04:47
TRUE・STORY物。
30歳で自ら命を絶ったピリツァアー作家のシルヴィア・プラスと
英国詩人テッド・ヒューズの切ない恋の物語だと私は思った。

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http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id321299/

シルヴィアは、本当に死ぬ程、彼を愛していたんだろう。

「彼を失いたくないってそればかり考えていたの。
不安でしようがなかったの。
その思いが、現実を招いてしまった。
彼女は私の創造物の産物なの」

自殺の直前にシルヴィアが語る言葉が、彼女のあまりにも
切ない片思い(私にはなぜかそう感じた)が彼女自身をどんどん追い込んでいったように
思う。

美しくて
結婚もし、
子供も二人もいる―

なのに、妻は夫に壮絶な片思いをしている。

詩人として叶わないというような嫉妬心。
イギリス人とアメリカ人という違い。
そして幼い頃に失われてしまった安心へのディスアプローチからの
自殺願望。

グウィネス・パルトロウは本当に緑が似合う。
「大いなる遺産」の時もその緑の着こなしにため息がでたが、
この映画での少々やぼったい雰囲気の緑の着こなしも
完璧だったように思う。

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ダニエル・クレイグって、なんだか「ヒットラー」を演じていた役者さんだと
思っていたけど違ってたのね…
超もてもての役どころだったけど、私はやだなあ、こういうタイプ…
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