映画 歓楽通り

2002年のフランス映画。

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http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3015

プチ・ルイは娼館で、娼婦の子として生まれ、
心優しい娼婦達にたくさんたくさんかわいがられて育っていく。

彼の夢は、
「いつか運命の人にであって、一生をかけてその人を幸せにすること」

オリエンタルパレスという娼館で、ずっと娼婦の世話をしながら働いていたプチ・ルイは
ある日、ついに運命の人に出会う。

彼女はマリオン。
あまりにも薄幸そうな娼婦だ。

でもプチ・ルイは、まさしく命をかけて彼女を愛する。
彼女の笑顔がみられるのならと、恋人を探し、
二人の間を取り持ち、マリオンの「幸せのリスト」をすべてかなえようと
奔走する。

そして訪れたつかの間の幸せ。
マリオンと恋人の結婚式。
マリオンが夢見た歌手としてのステージ・デビュー。

そのすべてが、数発の拳銃によって奪われてしまう。

この映画は映像が本当に夢のようにきれいだ。
ロートレックが描いたムーラン・ルージュの喧騒や
ルノワールが描くばら色の頬をした乙女。
マネが描いた野外の光・空気。

監督パトリス・ルコントのセンスの良さに酔ってしまう。

またマリオン役のレティシア・カスタが
見るからに薄幸そうな娼婦をみごとに演じていた。
頬骨が張っていて目がちょっとつりあがり気味で、どことなく
意地悪で退廃的な雰囲気がする顔なんだけど、
ベットに横たわるからだの少女のようなきゃしゃな背中や、
指先の美しさ・動きの優雅さ。
そして何気ないドレスを着ているにもかかわらず
最高にファッショナブルに見えてしまうセンスの良さ。
きれいな背中・首筋。

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素敵な女優さんでした。

プチ・ルイ役のパトリック・ティムシット。
うーーん、まじ中年のちょっと小太り系さいえないおじさんを
最高にみせてくれます。
その身体の中に隠れている少年プチ・ルイ。
外見は歳を重ねてかわっていったけど、
少年のころ夢見たその憧れや、イノセントな輝きは
彼のなかで、なにも変わることなく息づいているのだなと
確かに感じる見事な演技でした。

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映画 カンナさん、大成功です!

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http://wwws.warnerbros.co.jp/200poundsbeauty/

韓国映画と知らないで見た。
原作は日本のコミックだそうだ。

カンナというすっごくおでぶちゃん(169センチ、95キロだそうだ)でブスな女の子は、
声がきれいで、歌が上手いので、
アイドル歌手のダミーをしている。

そしてそのアイドル歌手のプロデューサー・サンジュンにひそかに恋をしている。

太っていることにコンプレックスはあるものの
すべて諦めモードだったカンナは、ただ食べることだけ楽しみで、
とどまることなく太っていったけど
ある日、一大決心で、大変身を決意。

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美声を生かしてやっていたもうひとつのアルバイト、テレクラ利用の
整形医を脅迫し、全身整形&スーパー・ダイエットで
生まれ変わる。

そして、ジェニーという帰国子女として、サンジュンの前に登場。
サンジュンは、カンナが消えてから女優に転身させていた歌手より
ジェニーを売り出すことに夢中になる。

と、本当に漫画のようにストーリーは進み、
ああ、きれいになって、恋も仕事もうまくいくのね、
女の子の夢物語ね、

というようには、物語は進まない。

サンジュンという男は、ちょっと下品なところがあるし、
冷たいところもある。

「人間としてどうよ?」というような発言もある。
カンナ時代に、カンナに意地悪する歌手の子に対して
「カンナは商品なんだから適用におだてて、哀れんでほっておけばいいんだ」と言ったり。

そして「整形」
どうやら韓国では整形は当たり前ではあるらしいが、
自分の恋人が整形したとなると、なんやら微妙らしい。

でもまあそんなこんなで、ジェニーは歌手デビューし、
そして、整形の仮面を自ら告白。

サンジュンとはこの先どうなるでしょうね?って感じで終わる。

カンナ役のキム・アジュンさん(170センチ・48キロ)
とってもスタイル良くてかわいい。
(韓国の女優さんはほんと、みなさん、スタイル抜群できれいです)
そして歌うまいです!

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劇中挿入歌(maria)はなんだかすごく耳に残り
彼女の声は本当に聞きやすい素敵な声だ。

サンジュン役のチュ・ジンモさんは、うーーん
日本でいうと、藤木直人系かな。
ハンサムなんだけど、まったく面白くない感じ。



映画 50回目のファースト・キス

ドリュー・バリモアの笑顔&ハワイの景色が最高に素敵で
なんだか「ああ、いいなあ」ってそんな気分になる映画だ。

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http://www.sonypictures.jp/movies/50firstdates/site/

父親の誕生日パーティをひかえた日、交通事故に合い、
その日以来、「前日のことをすべて忘れてしまうルーシー(ドリュー)
そんな彼女に恋する水族館獣医のヘンリー(アダム・サンドラー)

ヘンリーは毎日ルーシーにアプローチをかけ、
「新しい出会い」を重ねていく。

ルーシーの父と弟は、前日の記憶をなくし、毎日目覚めたその日が
父のバースディであるルーシーにあわせ、毎晩毎晩
バースディパーティを開き、父はルーシーのプレゼントに喜び、
家族で「シックス・センス」を見る夜を過ごしていたが
(↑このシックス・センスを見ている家族、最高)
ヘンリーは、「たとえルーシーが前日のことをすべて忘れても
昨日があったこと、その昨日は日々違うことをきちんとルーシーに
伝えるべきだ」と、ルーシーの病気を、ルーシーに認識させ、
そして、翌日のルーシーに「やあ」と声をかけ、二人の関係を
はぐくんでいく。

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難病、ものなんだろう。
ルーシーは、前日の記憶がまったくない自分を愛するヘンリーに
「病気」ゆえに別れを告げる。

それでも、この映画に流れているのは、「決して諦めない」
そんなタフさと、
「人はどんな境遇だろうとそこに必ず幸せがある」
というメッセージだと思う。

ドリューの明るい金髪が、ハワイの景色にチャーミングに映えて
気持ちの良い映画だった。

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脇役の水族館のペンギンやトド。
かわいかったし。

そして父親・弟・同僚・レストランの人たち。
彼らを取り巻くそのすべての人たちが暖かくて
映画の音楽がそれらを最高にハッピーに盛り上げてくれた。

ラストは、ある種のおとぎ話なのかもしれないが、
やっぱりハッピーエンディングはいいなと思った。

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映画 呪怨

http://ju-on.jp/index_pc.html

和製・ホラーです。
すごくすごく恐いんだと、覚悟した見た映画。
結果―

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全然恐くなかったです。

「恐怖」って、かなり個人的・かつ精神的な要素があって
それを感じるのは本当に人それぞれだから
この映画を「最高に恐い!」って思う人もいるのもわかる。
でも、私はぜんぜん恐くなかった。

子供の幽霊も、母親の霊も、
家にかかわったすべての人が「怨み」の伝染で次々に
呪い殺されてしまうのも、「ふうん」と冷静でいられちゃったなあ。

私が今まで映画を見てまじ「恐い!」と思ったのってどの映画だろう。

「エクソシスト」  これは本当に恐かった。
「リング」      劇場版じゃなくテレビで放送されたテレビ版がすごく恐くて
           「まばたき?」と言った時、背筋にぞわーーーーーーと寒気がした。
「シックスセンス」 いやあ、あったりまえのように出てくる幽霊がこわかったーー
「シャイニング」  ふたごの幽霊はいまでも覚えているほどインパクト強し
「アザーズ」    死体写真が恐くて恐くて、とにかく映像全体がすんげえ恐くて
           ふらふらした。

これくらいかな。
でも最近ホラー系全然見てないし、こういう系は毎年すごい進化しているし
どんだけ~と思ったら、なんか肩透かし。

でも伊藤美咲扮する妹が部屋の中でおびえていて、
ベットでふとんかぶって震えてたら、ちゃっかり布団の中に入ってきて
しまったのは、ビジュアル的にちょっと恐かった。

あの消え去った方々は一体どこへ行ってしまったの?
2とか3みたいと結末っていえないんかな。
でも見る気なしだ。
貞子さんがテレビから這い出てくる恐さに比べたら、「たいしたことない」
って感じがどうしてもしてしまうなあ。

奥名恵の恐怖顔、嫌いだったけど、
伊藤美咲きれいだった。
伊藤美咲ってちょっと非日常的なスタイルの良さときれいさだと思う。
本当にきれいな人ですね。

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映画 私の頭の中の消しゴム

http://www.keshigomu-movie.jp/

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韓国映画である。
日本のドラマをリメイクした作品ということだが、
韓国映画ってほとんど見たことない中で、
なんかこう音楽が???って感じだった。

工事現場で働くちょっとひねくれた青年と、
不倫をして家に帰った社長令嬢。

ご令嬢のほうはもうすっごく素直で優しくて女の子らしさに
溢れていて、その素直な性格に
ひねくれ彼氏は徐々に心をひらいていく。

そして結婚。
けれども彼女は若年性アルツハイマーに犯されてしまい、
すべての記憶を失っていく。
日常のささいなことも排泄さえ自分で始末することが不可能になっていってしまう。

こういう時―

夫は「自分一人で頑張る!」と言わずに、なぜまわりの
手助けをありがたく受け入れないのか。
彼にとって妻である彼女は、誰かの娘であり、姉であり、友人だ。
夫とだけの関係で、妻は生きていたわけではない。
両親からの申し出を断り、
一人で介護しようとした夫に対し、妻は
「負担になりたくない」と去っていってしまう。
もし、彼女を心から失いたくなければ、彼女の両親と同居して
自分の中でできるだけのことを精一杯すればいいだけじゃないかな。

姿を消した彼女を思って泣いているならなおさらだ。
そばにいてほしくて、その時間が大切ならば、自分のできる範囲を見極め、
その中での精一杯の努力をすべきだ。

でもって、「げっぷ」で知り合う間柄っていうのもすごく違和感だ。
最後が、「コンビニ」ってのも…
でも夫になってからの、チョン・ウソンは、本当にいい夫だ。
「あなたは結婚に向いてるわ。妻だった私が一番良く知っている」と
いうせりふは納得。
本当、こんな優しくてまめで、妻を一杯一杯愛する夫っていいねえ。

妻役の「ソン・イェジン」ってすごくかわいい人だと思う。
でもなあ、なんだか「かわいい」をあそこまで前面にだされると
ちょっとうーーーんかな。

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夫役の「チョン・ウソン」は、ひねくれた感じがとてもうまいなあと
思った。
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映画 シルク

原作も良くて、お金もかけていて、音楽もよくて、
映像もきれいでそれなりにいい役者もつかっているのに、
すんげえ面白くない映画。

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なんだろう、このつまんなさ。
見ていて途中で、気分悪くなるくらいつまんない。
内容がぜんぜんうわっすべりで、悲しくなるくらいだ。

http://www.silk-movie.com/

19世紀フランスから繭を求めて、命がけの旅するってわりには
すいすい日本までついちゃう感じだし、
(としか思えない演出)
ついてからも、目隠しされる程警戒されてるわりには、
金髪なびかせてひょこひょこ歩き回るし、変なの。

しかも心を通わせる会話も、
魂を揺さぶられるシーンもなく(え、露天風呂の覗き見でなのか?
あのお茶の入れ方?好きじゃなかったなあ。
中国とかと混同してる感じがだめ。)
日本の女を好きになり、
何度も日本にこずにはいられないってんだからなあ。
あんなに愛してる奥さんいるのに、
ないものねだりのだだっこちゃん男か?!



キーラすごくかわいい女優さんだと思うけど、
けなげでちょっと薄幸な貞淑な妻役にあってないし、
主役のマイケル・ピットって、なんだかディカプリオを
ますますくしゃおじさんにしちゃった感じなのに、
「ちょっといい男でしょう」的うぬぼれ顔するし、役所広ニの存在
ぜんぜんわけわかめだし、
その妻ってのが、???で、
なんで惹かれあうの?
しかもこの奥さん、異国からの客人の前で、なぜに夫の膝枕で寝転ぶの?
こういう妙にミステリアスなオリエンタル・エロテシィズム幻想、だめなんだよね。

ただ、中谷みきがすくいだったかな。
威厳に満ちた娼館のマダムをきちんと演じていたと思う。
この人、姿勢良くて、首の形がすごくきれいだ。
英語も上手かったなぁ。

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はあ、温泉はいりたいなって、それが感想だ。
雪国の、墨絵みたいな温泉のシーンだけきれいだったな。

映画 コール・ミー ハリウッドと寝た女達

こういう話ってどうしてこんな風にしか作れないんだろう。

若い女の子・ギトギトの野心。
見ていて、不愉快になる傲慢さ・品性のなさ。

スキャンダルでしかないんだから、
適当に見るもののすけべ心を満たしてあげよう的なベッド・シーン。

なんかこう違う切り口かなって思ってみたけど
やっぱりがっかりだった。

『デスパレートな妻たち』のチャールズ・マクドゥガル監督だったから
もう少し面白いかと思ったけどぜんぜんだめ。
実在したコールガールの元締め、ハイディ・フライスの話
だっていうのに、あまりにもスタンダードな描き方にがっかりだ。

主役のジェイミー=リン・ディスカラの下品顔がどうにも好きに
なれなかったし、ああ、見なきゃ良かった映画。

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映画 グッド・シェパード

http://www.universalpictures.jp/sp/goodshepherd/

長い作品だ。
約3時間。

原題(The Good Shepherd)が意味するのは、国家の“忠犬”となった男を暗示する“
良い(犬の)シェパード”ではなく、新約聖書ヨハネ福音書にある
「“良い羊飼い”は羊のために自分の命を犠牲にします」という一節の引用だそうだ。

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CIA創立時からずっとその世界にかかわり続けた男の
長い一生の物語だ。

監督がデ・ニーロ。
製作・出演もしている。

うーーーん。おもしろくないってわけじゃないんだけど、
人物がたくさん出てくるし、映像かなり暗いし、
時代が、場所がいれかわりたちかわりなので、
(しかもマッド、老けないし)
誰が誰なのか、把握し切れない。
しかもその人物がどういう人なのかもよく分からない。

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でもマッド・ディモンは、よかった。
すごく静の演技で、エドワードを演じていた。
(老けないのが残念だったーーー)
「出来ちゃった婚」で、単身赴任が長いスパイ。
スパイと言っても、実生活はすごく地味なんだと妙なところで
感心してしまった。

でも息子への愛は、
父性社会のアメリカ的良心なんだと思う。
おもらししちゃった息子をバスルームで洗ってあげるシーンは
なんだか、不器用で寡黙な男の、優しさにじみ出ていたし、
デ・ニーロの前作品も「父性」ってすごくきれいに描かれていたから
母性をフィーチャーしたがる日本とはちょっと違う感じがする。

アンジェはすごくきれいだったし、最初の登場のシーンで
エドワードを強引に誘惑するところとかは良かったんだけど、
その後の妻役が、どうも違和感だった。
彼女が出てくるたびに、なんかこう異質なものが画面に
入りこんできたって感じがどうにも落ち着かなかった。
エドワードの浮気を知って、詰め寄るシーンとかはよかったけど(^^;

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エドワードが好きになる聾唖の女性・ローラ役の女優さんの
方がこの映画にはあっていた。

最後に息子の婚約者が殺されたのは、誰の指示?
エドワード?

なんかたぶん理解できていないところが多々あるんだろうけど、
それなりに面白い映画だと感じた。

映画 パンズ・ラビリンス

すごい映画だった。
これはファンタジーというより、戦争映画ですね。
というより、すごくすごく精神世界的映画かな。

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http://www.panslabyrinth.jp/

ヨーロッパの絵本とかみると、
かわいくデフォルメした動物とかあんまりなく
妙にリアルで、けっこうグロいのが多いけど、
ここに出てくる妖精は、妖精っていうよりクリーチャーだ。

おとぎ話とか昔話は本当はすごく残酷だというけど、
正直、この映画世界の生き物達には圧倒された。
妖精、ぜんぜんかわいくないし、
ばりばり食べられちゃうし。

スペイン・ゴヤ賞を受賞したっていうのよくわかる。
ゴヤの絵のイメージとその映像美がすごく重なる。
「わが子を食らうサトゥルヌス」この絵の衝撃がよみがえった。
音楽もとっても良かった。

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少女が生きている時代は、
独裁者が支配するスペイン内戦の時期。
少女の母親は、大尉と再婚し、ある村へと行く。
母が再婚した相手は、ファシスト丸出しの男で、
少女のさし出した握手にも、右手でないことを許さない男だ。

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「この世は辛いことばかりなの」

その言葉とおり、少女を取り巻く現実は、
暴力に満ち、救いがない。

その中で、「物語」の持つ強さ。

河合隼雄さんが語る「物語」の力、
そのことを映像で見せられた感じだ。

少女が体験した世界は、
少女の幻想なのか、現実なのか、そんなことは
どうでもいいのだとおもう。

だってこれは少女が実際に体験したことなのだから。
地中深く降りていくというイメージは、村上春樹さんの世界にもたびたび
出てくるテーマだし、それで彼女が与えられる三つの試練というテーマは
ヨーロッパの昔話にはよくある設定だ。


彼女は確かに牧神パンズに招かれ、迷宮を旅し、
試練に打ち勝ち、自分の国へ帰っていたんだろう。
そして、女王になれたんだろう。

監督のギレルモ・デル・トロが脚本も書いたんだ。すごいなあ。
オフェリア役のイバナ・バケロ もすごくイメージに合っていた。
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映画 ウェディング宣言

ジューン・フォンダ扮する義母と、ジェニファー・ロペスが息子の恋人役の
コメディ。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id326452/

ジェニファーってなんだかすごく「女の敵」(しかも歳をとればとる程、その敵度が高まる)
女優さんってイメージが強くて、この役は超はまりどころな感じ。

ストーリーは、
ジェーン扮するスーパー・キャスターが「歳」を理由に
若いキャスターにその地位を奪われ、パニくってしまうところから
その一人息子と結婚するジェニファーに対して
激烈な嫌がらせを始めるお笑い系ストーリーだ。

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もう若くはないのに、若さでぴちぴちに輝いているジェニファーに
メラメラと嫉妬心を燃やし、馬鹿な真似をする母親をジェーンが
楽しそうに演じている。

グッチのスーツをばっちり着こなして
(ああ、この人、昔はきれいな人だったんだろうな)ってまじ
そう思われるジェーンの顔立ちやスタイルがなんともいえない。

一方のジェニファーは本当、ペネロペもそうだけど
ラテン美人のコケティッシュばっちりで、若さではちきれそうなセクシーさだ。

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監督は「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティックだから、
安心して、「あはははは~」と笑ってみていられて
最後に、それなりに「しっとり~感動」のつぼどころを抑えている。

ひまつぶし映画に最高なエンターティンメントを
プロが演じてくれているという感じの映画だ。

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映画 シルヴィア

TRUE・STORY物。
30歳で自ら命を絶ったピリツァアー作家のシルヴィア・プラスと
英国詩人テッド・ヒューズの切ない恋の物語だと私は思った。

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http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id321299/

シルヴィアは、本当に死ぬ程、彼を愛していたんだろう。

「彼を失いたくないってそればかり考えていたの。
不安でしようがなかったの。
その思いが、現実を招いてしまった。
彼女は私の創造物の産物なの」

自殺の直前にシルヴィアが語る言葉が、彼女のあまりにも
切ない片思い(私にはなぜかそう感じた)が彼女自身をどんどん追い込んでいったように
思う。

美しくて
結婚もし、
子供も二人もいる―

なのに、妻は夫に壮絶な片思いをしている。

詩人として叶わないというような嫉妬心。
イギリス人とアメリカ人という違い。
そして幼い頃に失われてしまった安心へのディスアプローチからの
自殺願望。

グウィネス・パルトロウは本当に緑が似合う。
「大いなる遺産」の時もその緑の着こなしにため息がでたが、
この映画での少々やぼったい雰囲気の緑の着こなしも
完璧だったように思う。

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ダニエル・クレイグって、なんだか「ヒットラー」を演じていた役者さんだと
思っていたけど違ってたのね…
超もてもての役どころだったけど、私はやだなあ、こういうタイプ…

映画 Gガール

ニューヨーカーに圧倒的な人気をほこるGガール。
彼女は、正義の味方のスーパー・ウーマンで、本ト、スーパーマンの
女性版だ。
Gガールは普段ギャラリーに勤めるめがね美人。
そのGガールをナンパして付き合うことになったマッドだが、
当然彼女の正体を知らない。

http://movies.foxjapan.com/Ggirl/index.html

この映画で面白かったのは、マットがGガールと
もう付き合えないって思って、彼女をふってからが
最高に笑えた。
マットは会社の同僚としみじみと愛を確認するのだが、
嫉妬に狂ったGガールに、サメをなげつけられたり、彼女のジェラは
まさにとんでも・行動。

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しかもしかもラストでは…

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なんだかユマ・サーマンってこわいくらいの美人だから
こういう役すると妙におかしい。
そのGガールが恋する男がとくにハンサムでもなんでもない
普通のサラリーマンだし。

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なんかこう休みの日の昼さがりに
やること全部終えて、
ちょっとお菓子なんかつまみながら、たらたらっと見るには
最高に楽しくて、笑える映画だ。

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映画 ALWAYS 3丁目の夕日

夕日町(なのかな)に住む茶川先生と彼を取り巻く
昭和を舞台にした映画。

吉岡秀隆さんってこういうなさけない男の役、本当に上手いなあと思った。
これって、「続」までで、一本の作品なんだなあと思った。
http://www.always3.jp/

http://www.always3.jp/05/

昭和30年代のノスタルジーとか、
各登場人物のキャラがすごく分かりやすくて、
見ていて、なんだか安心できる。

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堤真一の鈴木オート店主がなんだかすごくいい。
小雪もきれいだし、子役がみんなキャラのイメージにぴったりで
なんかこうはずれところがない。

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茶川竜之介さんとか、古行淳之介君とか、
映画の中で、茶川が「慎太郎とか健三郎とかね、だめだよ」とか
けなすとこ面白かった。

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それぞれの人物の視点や思いがとても上手く
重なり合い、エピソードとして町全体の色合いをつくっており、
最後のシーンで、茶川が
「だめなんかじゃないに決まってるだろ」とか
いうところ、うるうるでした。

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ホールデン君に言わせると、
「いんちきな奴程、映画とか見て感動して泣く」らしいから
私もかなりいんちき野郎ってことかな。

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映画 SWEENEY TODD(スウィーニー・トッド)

ジョニー・デップとティム・バートン。
わくわくコンビだ。

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そして物語は伝説の理髪師。
http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/main/

悪徳判事に妻と娘を奪われ復讐の鬼となったスウィーニー。
その彼を助けるミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム・カーター)
悪徳判事(アラン・リックマン)、ティモシー・スポール(役人)
妙にハリー・ポッターと出演者が重なっていた。
なんかティム・バートン監督のハリー・ポッターが見たくなっちゃったくらいだ。
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ダークで救いのないミュージカルで、R指定なのに
なんかこうやっぱりティム・バートンだなって思ってしまう
変な楽しさ。
(なんとなく、ナイトメアを思い出す)
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ジョニーってバンド・デビューの人だから当然
歌上手いんだと思っていたら、
バンドの頃は、ギター専門で、歌を歌うのは
今回が初めてとは…なかなか素敵な歌声でした。

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でも映画は、私にはだめだった。
ロンドンのくらーーーーーい雰囲気とか
そういうのは、さすがさすがセンスいいなあと思ったけど
どうもミュージカルっていうのがだめだったのかなんなのか、
はまれなかったです。

The Catcher in the Rye J.D.Salinger(村上春樹訳)

キャッチャー・イン・ザ・ライ J.D.サリンジャー

あまりにも有名すぎる小説だ。
私が始めてこの小説を読んだのは確か高校生の時だったと思う。
読んでどう感じたのかよく覚えていないけど、
それ程感動したわけでもなく、ただ回転木馬のシーンだけ
なんとなく印象に残っていた。

それから数十年。
2003年に村上春樹さんの訳で再び読んだ。

読後感。
「ふーーん」
つまり高校生の時と同じく
まったく感動無しだった。

そしてまた5年後。

なんだろ。
めちゃくちゃやられました。

なんだかもうラストのほうは、なにかにぐいぐいひきずりまわされているような
印象だった。
ホールデンと一緒にNYの街を歩いて、
フィービーが雨の中、回転木馬に乗るシーンを見ながら、
あまりにもイノセントな光景に涙さえでないような感動を受けていた。

5年前に春樹さんの訳で読んでいたのに
今回再読して、自分がかなり読み違いをしていることにも気がついた。

まず、ホールデンの家。
彼がこっそり忍び込むのは、超高級マンションだ。
ちゃんとエレベーター係りがいて、彼はそこからエレベーター係りに
話しかけ家に入るのに、私はなぜかホールデンの家は
ずっと一軒家だとばかり思っていた。
それと、妹のフィービーと実際に外に出て回転木馬に乗るところ。
あそこは、ホールデンのただの空想だと思っていた。
しかもたったひとつ印象に残っていた回転木馬のシーンもなぜか
コニー・アイランドに行ったと思い込んでいて、
そこはなんというかジェット・コースターとかもある遊園地だと思いこんでいた。
安ホテルで娼婦を買うシーンもまったく失念していたし、
だいたいホールデンが最初に、病院の中にいて
そこから話していることもまったく知らなかった(!!)
なぜだか、とにかく、高校を退学させられるところから物語が
始まっていたような気がしてたのだ。


なぜだろう。
何故こんなに読み違いや、思い違いをしていたんだろう。
高校生の時からずっと読んでいなかったならまだわかるけど
5年前にちゃんと春樹さん訳を読んでいるのに。

そしてこの歳でこんなにホールデンに感情移入しちゃってていいんだろうか。
ホールデンが、傷つく皮のかばんの話も痛い程わかるし、
ぶすな女の子への同情もわかる。
彼が傷ついたり、がっかりしたり、みじめになったり
するそのひとつひとつが、ずしずしと分かる。

そして、ホールデンがどれ程、イノセントなものに憧れ、
死んでしまった弟(ああ、ここでも私はホールデンには妹しか
いないと勘違いしていた。兄までいたとは!)
アリーへの思い。

「死んでるってことはわかってるよ!僕がそれを知らないとでも
思っているのか?
それでもまだ僕はあいつのことが好きなんだ。それがいけないのかい?
誰かが死んじまったからって、それだけでそいつのことを
好きであることをやめなくちゃいけないのかい?
とくに、その死んじゃった誰かが、今生きているほかの連中より
千倍くらいいいやつだったというような場合にはさ」

ホールデンはフィービーにそういうが、
ホールデンの問題は、アリーのようにピュアでイノセントなまま
そこに立ち止まり続けるものしか愛せないことのように
思うけど。

ホールデンは、森で暮らしたいとGFのサリーに言う。
サリーはホールデンが何を言ってるのかまったく理解できない。
フィービーは、家出するホールデンと一緒にいきたいと荷物まで
持ってついてくる。
そのフィービーに<だめ>と答えるホールデン。

16歳の彼は、妹にだめといえたのに、サリンジャーは、実際の
生活の中で<だめ>を自分自身にさえ言えなかったんだろうな。

そうして、<だめ>と言われたフィービーは彼に腹をたて
泣き出す。

その後の二人の会話やシーンは本当になんていっていいのか
わからない程、美しくて悲しかった。
あまりにもすごくてなんて言い表したらいいのか
わからない。

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首無の如き祟るもの 三津田信三

推理小説になぜシリーズ化が多いのか
今回自分が推理小説を読んでなんとなくわかったのは
「安心感」のようなものがあるような気がする。

有栖川有栖のシリーズ物も最初の一冊目は、なんだか
「我慢して読んでいく」という感じだったけど
次からは、なんだかすっと入っていける。

このシリーズも一作目は、やっぱり「我慢しながら」だったけど、
今回は、「早く刀城言椰、でてこないかな」とか
思いながら読んでいた。

今回も山深い旧家が舞台で、
次々と首無し死体が出てくる。

過去の祟りで、呪われているくらい男子が早死する一守家。
男女の双子。

そこにもらわれてきた斧高。
私はこの子の生い立ちをもっと膨らませてほしかった。
斧高の一家を惨殺したのは誰なんだろう。

そして謎解きは、前回同様2転3転だが、
男女のとりかえばやとか、
「へえへえへえ」とけっこう楽しく読めた。

この人の作品、装丁がいつも好きだ。
装丁はスタジオ・ギブ(川島進)で、
装画は村田修さんていうんだ。
それと題名がすき。
なんかおどろおどろしくて、いいなあ。
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すべてをなくして 内藤ルネ自伝

内藤ルネさんは、昭和7年生まれ。
19歳の時に、中原淳一さんに見出され、
雑誌「ジュニアそれいゆ」の人気画家となった人だ。

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陶器のグッズとか、今また内藤さんの再ブームで、
なんともかわいく「ああ、いいなあ」と思える明るさや健康さや
はつらつさに溢れた少女や、かわいいパンダなど
時代を超えたデザイン性を感じさせる。

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私も、内藤ルネさんの絵は知っていたが、その彼が
「それいゆ」から舞台を「薔薇族」に移していたのは知らなかった。
そうだったんだ。

そういうことをまったく隠そうとせず、
トンちゃんというすばらしいパートナーとめぐり合って、
楽しく「薔薇族」の仕事を進められた内藤さんはすごいなあと思った。

ルネさんが自分の性向に気づいたのは16歳の時だそうだ。
それなりに悩んだりはしたけど、とくに隠したりこそこそするつもりは
まったくなかったそうだ。

銀座に「ブランス・キック」というゲイバーがあって(今のコアビルの裏手)
美輪さんがそこにスターで野坂昭如さんがボーイで、
三島由紀夫が客として通っていたとか。

内藤さんは東京に出てきて、会社の先輩に熱烈に恋をし、
<お慕いして、お慕いして、もう手紙は書くわ、追っかけまわすわ…
告白をためらうとかそういうのは私にはないの。
全然ないです。(略)ストレートだし、困ったでしょうね。それでも
私が平気でどんどんよっかかっていっちゃうもんだから、アポロさんは
(彼は愛しい彼のことをまるで太陽神みたいだからアポロと呼んでいたそうです)
なにかと私の面倒をみるはめになっちゃって…」

となんかもうすごく素直な心を告白している。

そんな時、ご自分の描く絵から抜け出してきたような美少年
と出会い、その彼と8年間一緒に暮らしたそうだ。
もちろん、人生の究極のパートナーであるトンちゃんも一緒の三人暮らしだ。

その後、もともとストレートだった彼は結婚して
内藤さんの元を去っていく。

<ストレートを恋い慕い、狂わせてみたいというのは
こちらの世界では誰もが抱いている永遠の願望です。
周りに対しての、一種の手柄のような面もありますね。>

すごくうそのないその言葉に、なんだかずしんと来た。
そして、内藤さんは言う。

<ハッピーエンドは絶対にないというのが、最初からわかっていての
願いです。一時期は盛り上がるかもしれないけど、
ハッピーな最終局面を迎えることはこちらがどんなに
望んでもありえない。
最初から運命は決まっているんです>

私はこの言葉に胸が切なくなった。
誰だって、叶わない恋をすることがある。

そういうストレートな男性を「純タチ」と呼ぶそうだが、
やはり、性的な満足感がどうしてもずれていく。

<結局ね、ストレートの人と長くいると、面倒くさいことが多いの。
好きにはなるけど、どこかが決定的に違っている>

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そんな彼は60歳を過ぎて、詐欺師に全財産を奪われてしまう。
ご自分の美術館の建設のためと、偽られて、
住んでいた上北沢の家や土地、鎌倉の海辺にあった土地、
新宿のマンション預金等、総額で7億円ものお金をあっというまに
失い、住むところさえなくすのだ。

そして、長年のパートナーのトンちゃんは、恋人を養子にしたいと
告げ、内藤さんは「わたしの部屋」という長年の連載を続けていた雑誌
休刊にも見舞われ、死を考えるまでになる。

それでもなんとか踏みとどまり、
「薔薇族」伊藤編集長の好意でようやく住むところを得る。


―その後―

数々の事柄を乗り越え、2001年には、念願の人形美術館が修繕寺に完成。
そして訪れた「内藤ルネ」ブーム。

あとがきを読んで、「ああ、この本を読んでよかった」と思った。
すごく素敵な本だった。

<いくつもの不幸の大波がいっせいに押し寄せ、なんとドラマチック、
と、今は軽く思いおこせるようになった。
すべては時間の効能だ。
あなたにもし不幸が襲ったら、ひたすら耐え、時間が気持ちを救って
くれることを信じてください>

<自分が生きているということが信じられなかった。

スヌーピー達の人生案内 チャールズ・M・シェルツ

PEANUTS GUIDE TO LIFE
スヌーピー訳といえば、詩人の谷川俊太郎さんです。
英語と照らし合わせると、まったく言いえて妙で、
谷川さんのすばらしい日本語センスも、堪能できる一冊だと思う。

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マーシーというのは、ペパーミント・パティのクラスメイトで
まじめで成績のよい女の子だ。
ペパーミント・パティがめちゃくちゃを言っても
わりと素直に感心したりしてくれて、
めがねの外見も優等生ぽい普通さに溢れている。

その彼女の言葉
「IN FIRST-AID CLASS I LEARNED THAT IF YOU
HAVE OFFENDED SOMEONE、
THE BEST TREATMENT IS TO APOLOGIZE
IMMEDIATELY」

「救急法のクラスで習ったんですけど、
もし誰かの気持ちを傷つけたら、
一番いい治療法は、ただちにあやまることです」

うーーーん、本当にそうだと思う。
この単純明快なことをやることができれば、
人生の後悔はとても少なくなると思う。

サリーは、チャーリー・ブラウンの妹。
安心毛布を手放せないライナス・ヴァンベルト君に
「WHEN NO ONE LOVES YOU、
YOU HAVE TO PRETEND THAT EVERYONE LOVES YOU」

「誰にも愛されていないと、
みんなに愛されているふりしなきゃならないのよ」

すごくどきっとしたせりふだった。
寂しい人程、うそつきな悪人になっていくことがある。
悲しい人程、いじわるな嫌われ者になってしまうことがある。

そしてチャーリー・ブラウンは、郵便ポストを何度も確かめに行き、
言う。

「LOVE MAKES YOU DO STRANGE THINGS」

「愛は人に奇妙なことをさせるもんだね…」

ああ、もうよくわかるって感じ。
愛って本当に、奇妙な行動をとらせる。
自分自身では、「何やってるんだ」って思うようなことを・・・

そして、チャーリーとサリーの兄妹は、話してる。
「IN THE BOOK OF LIFE THE ANSWERS ARE NOT
IN THE BACK!」

「人生という本には、うしろのほうに答えが書いてあるわけじゃない」


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シェルツさんの絵と、谷川さんの訳で
なんだかすごくたくさんの幸福をもらった気分になる一冊だ。

映画 ヘンダーソン夫人の贈り物

http://www.mrshenderson.jp/cast/cast03.html

デイムの称号を持つオスカー女優のジュディ・デンチが熱演し、
支配人役にふんしたイギリスの名優ボブ・ホスキンス
が、スクリーンの品を高めてくれていた作品だと思う。

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実話に基づいて、イギリスで始めてヌード・レビューを行った劇場、
そのオーナーであるヘンダーソン夫人の物語だ。

大金持ちの未亡人であるヘンダーソン夫人は、売りに出ていた劇場を
買取、支配人のヴァンダム氏を雇う。
二人は、常に喧嘩しながらも互いの個性を認め合い、
劇場経営をスタートさせていく。

第二次世界大戦中も閉館せず、ヌードショーを続け、
戦地に赴く兵士たちを楽しませる、夫人。

彼女は一人息子を21歳という若さで、戦争によって奪われている。
しかし普段の彼女は、我が強くわがままで、そして新しいことに
次々と挑戦するチャレンジャーだ。

彼女の性格がすごくよく伝わる飛行機でのシーンや
謎の中国人、シロクマに扮しての劇場入り(支配人に出入りを
禁じられて、そんな扮装をして劇場にはいる)
それらが実話だというのに驚きだ。
支配人をちょっと好きで、彼の奥さんを紹介されて、
むかつくところも可愛らしい。

そしてケリー・ライリー、きれいだったなあ。
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ヘンダーソン夫人が実際に劇場のオーナーとなったのは70歳を
過ぎてからだというから、なんかこう元気がでる。
お金持ちの未亡人って、ちょっとなってみたいものである。

映画 THE INTERPRETER

インタープリターって何?自然のメッセージの媒介者?
通訳ってことなのかな。

シドニー・ポラック監督。ニコール・キッドマン、ショーン・ペンだ。
ニコールきれいだったなあ。
この人、本当にいい役者さんになっていってると思う。

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スクリーンの中のニコールはシルビアという国連に努める通訳だ。
国連でも8人しか理解できない言葉を通訳しているのは彼女が
アフリカのマトバ出身だからだ。

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彼女はそこで、国連で演説予定のマトバ大統領の暗殺計画を
聞いてしまう。
マトバ大統領は、独裁者で、民主化をめざす多くの活動家が
彼によって殺されている。

シルビアは、大統領の暗殺を警察に知らせるが、
彼女は逆に徹底的に疑われる。
それでも、ようやく彼女を信じてくれ、彼女の護衛に当たるのが
ショーン・ペン扮するシークレット・サービスだ。

彼は2週間前に交通事故で妻を失っており、
部下達への口癖は、「守っているのは親や兄弟や恋人じゃない」だ。

それでも彼は、シルビアにだんだんとひかれていく。

国連のあるNYには、独裁大統領の政敵が亡命しており、
ひとりは、バス爆発により暗殺される。
NYでテロというといやでも、9・11を思い出してしまう。

そして、ラスト。

暗殺は、大統領の自作自演だった。
シルビアは、ずっと「言葉の力」を信じてきたが、
兄を殺され、テロ行為を目の当たりにして、自ら
大統領を暗殺することをきめ、大統領に拳銃を突きつける。

彼女の信念は、両親を殺された時、一度は武器を取ったが、
大統領の書いた本によって、平和主義に代わったものの、
その大統領が権力の座についたとたん腐敗して、
大量殺人を行うようになったことが許せなかったのだ。

むずかしいテーマだったけど、
ニコールがとってもきれいだったので、なんだか話にきれいな
花があった気がする。
ショーン・ペン、なんだかデニーロに似てきたな。
でこのしわまでそっくりのような…

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映画 DEPARTED

マーティン・スコセッシ監督、ディカプリオ、マット・ディモン、ジャック・ニコルソン。
すごい顔ぶれの香港映画リメイク(リメイク!!)だ。
DERARTED(旅立ってしまった)。もうはじまってしまったんだよという意味かな。

犯罪者の一族に育ったディカプリオ演じるビリーは優秀な成績で警察学校を
卒業後、マフィアのボスコステロ(ニコルソン)の元へ覆面として進入する。
一方のコリンは、幼い持からかわいがられていたコステロの命で、
警察の情報提供者となるべく、警察官となる。

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スクリーンの中にすごい緊張感が走っていて、見ているのが辛くなる。
あんな風に一人の人間を「おとり捜査」のために、その人生を
変えてしまうことはありえるんだろうか。

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コステロの壊れっぷりはさすがニコルソンと思ったけど、
アメリカの名優と言われている人はこういう「切れた人間」の演技
が好きだなと思う。
みんな、やってみたいんだ。
「上手い役者」さんがみなさんこういう演技を一度は見せておきたいのかな。

で、コリン。
どうしてコステロの言うこと、律儀に聞いているのかね。
さっさと殺したくなってもしかたない。
小さい持かわいがられたかもしれないけど、
それでもそこには恐怖とかそういうマイナスの感情しか
感じられなくて、コリンがコステロの言われたとおり振舞っているのが
どうにも不思議だった。

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ヴェラ・ファーミガが演じた紅一点のマドリンの存在がどうにも
よくわからなかった。
どうして彼女はふたまたかけているの?
いや、ふたまたまけることもあるだろうけど、
そこまでにいたる道のりが全然わからない。
コリンがやっぱりどことなく冷たい男だから?
それに無意識に気づいてたのかな。
自分の幼い頃の写真を、部屋に飾りたくない男と、
壁に飾ろうとしてくれた男との優しさの違いか?
でも、コリンの子供できてうれしそうだったし、ビリーとも
それほど心をわかちあって接していたようには思えない。

アカデミー賞に輝いてはいるけど、
私は好きな映画じゃないな。
ラスト、二人とも死んでしまうところがすごくいや。
あれじゃあ、犬死にだ。
なんかこうあまりにも簡単にラストに人が死にすぎて、
「ああ…」と嫌になった。